野菜作りはタネからがおすすめ!タネの保存方法や発芽率アップのコツも解説!
こんちには、けいたろうです!
私は最近、タネから育てる野菜作りに魅力を感じ始めました。
種まきから芽吹くまでの待ち遠しい時間や、子葉の愛くるしさがたまりません!
今日は野菜の「タネ」について、タネから育てるメリットやおすすめの保存方法、
発芽率を上げる方法などをご紹介していきます。
この記事はこんな人におすすめ!
・これからタネからの野菜作り挑戦してみたい方
・タネの保存方法を知りたい方
記事の内容に入る前にまず結論を先に言います。
この記事の結論
・タネの保存には冷蔵庫がおすすめ!
・発芽促進のため水分管理に気を付けよう!
タネから栽培することのメリット
ホームセンターや種苗店に行くと、苗や種が数多く並んでいます。
「苗があるなら苗のほうが楽じゃない?」とお思いの方もいらっしゃると思いますので
まずはタネで栽培することのメリットをご紹介します。
メリット①:経済的である
これは一番のメリットではないでしょうか。
タネは1袋にかなりの数のタネが入っており、よほど広い畑を持っていないと、
1シーズンで使い切るのは難しいと思います。
そのためタネを翌年に持ち越して使っている方も多くいらっしゃいます。
このようなコストメリットが大きいのがタネから挑戦する野菜作りです。
ただ、当然苗から行う野菜作りにも魅力があります。
苗は失敗が少ない点で特に初心者の方にはおすすめの方法ですし、
実際私も苗から育てている野菜はたくさんあります。
育苗の温度管理は通常の家庭菜園レベルでは難しいため、特に夏野菜は苗から育てています。
私がこれまで栽培した野菜の中では、ホウレンソウやミズナ、サニーレタスなどの葉物は比較的簡単に育ちますので初心者の方にもおすすめのタネ栽培です!
メリット②:自分で栽培管理ができる
実は販売されている苗は、その育苗途中で農薬が使用されていることがほとんどです。
苗の生産者も、見栄えがよく丈夫な苗を育てるためですから当然とも言えます。
完全無農薬栽培にこだわりたい人にとっては、育苗中に農薬が使われていないことが望ましいでしょう。
そんなときにはタネから自分で苗を作ることがおすすめです!
すべて自分で管理できますので、完全無農薬にこだわりたい人はタネからの栽培は必須です!
タネの保存方法について
先ほど、タネが余って翌シーズンまで持ち越すケースも多々あるという話をしました。
ではどのようにタネを保存しておけばよいのでしょうか。
実はこの保存方法を間違えてしまうと、翌年の発芽率が極端に落ちてしまう場合があるので、しっかりした保存方法を覚えましょう!
①種子の活動を抑制する
タネの周りの空気を低温、低湿条件で保存することで種子内の生化学的作用が抑えられ、さまざまな酵素の消失が抑えられるので発芽力が長く保持されます。
これは人間でも同じことが言えるかもしれませんが、寒いと活動がにぶくなりますのでイメージしやすいと思います。
②冷蔵庫でタネを保管する
家庭で低温低湿環境を実現するのが、冷蔵庫です!
でも冷蔵庫内であればどこでも保存に向いているわけではありません。
実は野菜室は野菜の保管に特化するため湿度が60%以上で保たれるように設計されています。
タネの好適保存湿度が30%ほどと言われているので、野菜室は避けましょう。
一方でタネの保管に適しているのは、冷蔵室と冷凍室です。
冷蔵室は湿度が30%、温度が1~5℃でタネの保管にはうってつけの環境です。
冷凍室は十分に乾燥したタネを長期保存するのに適しています。
ただし冷凍保存の場合タネの中に水分が多く残存していると、種子内に氷が形成され種子を傷めます。
1~2日ほど冷蔵を経て、冷凍すると安心です。
③乾燥剤を使う
冷蔵庫内は湿度30%程度とタネの保管には適した環境ではあるものの、念には念を入れるのが吉です。
茶封筒などにタネの袋を入れたあと、シリカゲルなどの乾燥剤と同封して海苔の缶などに入れ、缶をテープなどで止めると安心です。
こうしておけば温度、湿度ともにタネの保管に適した環境で、より長くタネを保存することができます。
タネの寿命
タネの袋には有効期限と発芽率が記載されています。
有効期限が過ぎても発芽はするものの、発芽率が落ちる可能性はあるでしょう。
有効期限が過ぎても、どのくらいの期間であればタネが使えるのか一覧にしました。
一般的に長命、常命、短命の3つに分類されますが、この寿命は保管環境によって左右されるため、冷蔵庫(もしくは冷凍庫)で適切に保管するように心がけましょう!
発芽率を上げるコツ
冷蔵庫で保管しても発芽率は少しずつ下がっていくんですよね?
そうなんです。
でも発芽率を上げるコツがありますので、お教えしますね。
発芽率アップの方法①:事前吸水
タネを蒔く前にタネに水を吸わせてあげることで発芽率が上がります。
野菜の種類にも依りますが、吸水させて発芽を促すことで播種後の発芽がスムーズになる傾向があるようです。
特にニンジンなど乾燥していると発芽してこないタネなどでは、水で濡らしたキッチンペーパーにタネを置き、一晩程度冷蔵庫内で吸水させてから種まきするようにしています。
また硬実種子といって、乾燥させた際に吸水しにくくなる種子については、一晩以上吸水させることが大切です。
発芽率アップの方法②:種皮カット
これも主に硬実種子にあてはまりますが、吸水性をアップさせるためにタネの皮を一部カットする方法があります。
カッターや爪切りを使って、皮に傷をつけることで吸水促進を図ります。
発芽率アップの方法③:適切な水分管理
畑にタネを蒔いたあとも、土壌中の水分を切らさないことが大切です。
一般に種子は発芽の三要素として、①水分、②温度、③空気(酸素)が必要と言われており、特に吸水が種子が芽吹くために最も重要な要素と言えます。
ただし、土中の水分過多はタネの酸素不足につながりかねず、過度な水やりは厳禁です。
水のやりすぎには十分注意して発芽を見守りましょう。
発芽率アップの方法④:植物活力剤を使用する
植物の発根、発芽を促す効果のある成分を含む栄養剤を使う方法もあります。
家庭菜園界隈ではメネデールという商品が有名ですが、二価鉄イオンを含む活力剤のようです。
鉄イオンは植物の生長に必要な養分の一つです。
私自身はこの方法は試したことがありません。
私が理系出身ということもあり、自身で試してみないとあまりおすすめができない性格ですが、いずれ効果確認の実験もしてみたいと思います。
タネに関する豆知識
せっかくですので、種子についてもう少し詳しく勉強しました。
植物の種子には、発芽するために養分が豊富に蓄えられています。
皆さんが普段捨てている野菜のタネにはすごく栄養が含まれていますので、捨てるのはもったいないです。
でも逆に食べてはいけないタネもありますので、ご注意を。
ピーマンのタネ・ワタ
多くの人が捨てていると思われるのが、ピーマンのタネと白いワタです。
この部分は実は、ピーマンの緑色の部分よりも体によいとされており、捨てるのはもったいないです。
タネには塩分排出に効果のあるカリウムが豊富に含まれていますし、ワタには血行促進に効果のあるピラジンが含まれています。
カボチャのタネ
カボチャのタネにはカリウムやカルシウムが多く含まれるだけでなく、オメガ3脂肪酸や食物繊維も豊富といった健康メリットが多くあります。
コレステロール値を下げる効果をもつオメガ3脂肪酸は高血圧の方にはもちろんおすすめですし、免疫アップなども効果も期待できるのだとか。
タネをフライパンで煎り、中身を食べてくださいね。
モロヘイヤのタネ(毒タネ)
モロヘイヤの種子には毒性の強い強心配糖体「ストロファンチジン」が含まれています。
モロヘイヤの茎や種子を少量でも食べるとめまいや嘔吐などの中毒症状を引き起こすので絶対食べないでください!!
特に成熟した種子に最も多く有害物質が含まれています。
家庭菜園でモロヘイヤを栽培される方はご注意を。
まとめ
今回は野菜のタネについて、タネの保存方法や種まき時のコツなどをご紹介しました。
私もメネデールなど、活力剤の効果の有無については大変興味がありますので、
いつか実験してみたいと思います。
皆さんもうまく苗とタネを使い分けて、楽しい家庭菜園ライフをお送りください!
それでは次の記事でお会いしましょう。