理系と学ぶ家庭菜園術

理系なりの解釈で野菜づくりを学んでいきます

【魔法の液体】実は簡単!?えひめAIの作り方や使い方を解説!!

こんにちはけいたろうです。

突然ですが「えひめAI」って聞いたことありますか?

私はなんとなく聞いたことがあった程度で、その効果や使いかたは全然

知りませんでした。

今回、実際にえひめAIを実際に作ってみたので作り方やその効果を含めて

ご紹介したいと思います。

 

この記事はこんな人におすすめ!
・えひめAIについて詳しく知りたい人
・えひめAの作り方を詳しく知りたい人

記事の内容に入る前にまず結論を先に言います。

この記事の結論
えひめAは簡単に作れて、液肥や病害対策など様々な用途で使用できる万能資材!

 

 

えひめAIについて知ろう

誕生秘話

はえひめAIと言っても、「えひめAI-1」と「えひめAI-2」の2種類が存在しています。

えひめAI-1は愛媛県産業技術研究所(旧愛媛県工業秘術センター)で開発された

産業向けの環境浄化微生物です。

一方えひめAI-2はえひめAI-1を家庭向けに改良したものとなっています。

えひめAI-1の開発が始められたのは海や川の汚染防止など、環境改善の側面が強かったようです。

えひめAIという名前は、この資材の生みの親、曽我部義明さんが環境童話「地球の秘密」の作者で1991年に12歳で亡くなった坪田愛華さんの思いに共感し、この名を名付けたと言われています。

 

えひめAIの使用例

えひめAIは農業分野のみならず、様々な用途で利用されています。

先ほどご紹介した水質改善の他にも以下のような効果があります。

 

①浄化槽での水質、悪臭改善効果

②換気扇、水垢、ぬめり等汚れ落とし効果

生ごみ、ペットの臭い等への消臭効果

④洗濯物、洗濯槽の汚れ落とし効果

⑤植物の生育促進、病害予防効果

 

えひめAIの効果発現のメカニズム

いったいどうしてえひめAIは水質改善、汚れ落とし、消臭効果を発揮するのでしょうか。

これにはえひめAI中に含まれる、多量の微生物群に秘密があります。

えひめAI中に含まれる納豆菌、乳酸菌、酵母菌はぼかし肥料でも大活躍する菌類です。

これらの菌は有機物の分解が得意なうえに酵素等を産出するため、汚れに含まれる汚れ物質の分解を促進し、水質の改善に一役買っているものと考えられます。

 

また、消臭効果はえひめAIの液性が関係していると言われています。

えひめAIのpHは3~4程度の酸性であり、アルカリ性アンモニアやアミン系の臭気物質を中和することで効果が発現していると言われています。

 

農業分野におけるえひめAIの効果

えひめAIがすごい資材であることがよくわかったところで、農業分野ではどのような使い方ができるのか、詳しく解説していきます。

農業分野におけるえひめAIは以下の効果が期待できます。

 

液肥

②病害の防除

③発酵促進剤

 

液肥として使う

えひめAIには液体肥料としての効果があります。

えひめAIに含まれるアミノ酸などには肥料効果が期待できますし、有機は根はりをよくする効果が期待できます。

また、えひめAIに含まれる微生物が土壌中の有機物を分解することで、肥料分が新たに生み出されます。

土壌に使用する場合は500倍~1000倍希釈が推奨されています。

 

病害予防として使う

えひめAIには納豆菌、乳酸菌、酵母菌などの微生物の他、

それらが作り出す酵素アミノ酸有機酸、ホルモン物質などがたくさん入っています。

これらがはたらくことで、病害の防除に役立っていると言われています。

 

また、えひめAIを予防的に葉面散布することで葉に納豆菌などが先に住み着き、

あとからくるうどんこ病等の菌が住み着けないような効果も期待できます。

さらに植物は菌の出す物質を感知すると細胞を強くするはたらきがあり、

植物に害のない納豆菌、乳酸菌、酵母菌などを散布することで、

植物の自衛能力を向上させる効果も期待できそうです。

葉面散布は1000倍希釈が推奨されています。

 

発酵促進剤として使う

これはEM資材と同様の使い方になります。

えひめAIの中には、発酵に深くかかわる納豆菌、乳酸菌、酵母菌が

多量に含まれています。

そのためぼかし肥料や、堆肥の発酵促進に力を発揮します

使用する場合は10倍希釈での使用を推奨されているようです。

 

微生物と発酵の復習として、以下の記事が参考になります。

rikeinokateisaien.hatenablog.com

 

えひめAI-2の作り方

では実際にえひめAIの作り方を紹介していきます。

家庭でも簡単に作ることができますので、皆さんもぜひ試してみてください!

 

500mlのペットボトルで作る場合の必要なもの

・砂糖15g

ドライイースト5g

・ヨーグルト25g(飲むヨーグルト乳酸菌飲料でも代用可)

・納豆数粒

・お湯250ml(40℃前後がいい)

 

 

実は作り方の手順はものすごく簡単です。

 

①砂糖、ドライイースト、ヨーグルト、納豆、お湯をミキサーに入れてよく混ぜ合わせる

 

 

②混ぜ合わせたらペットボトルに注ぎ入れ、40℃くらいに保温する(※)

 保温用ペットボトルホルダーや、ワークマンで販売されている真空ペットボトルホルダーなんかがあれば、温度制御付きの機械を使わなくてもなんとかなりそうです。

今回はどちらも準備できなかったので、お湯を張った容器にペットボトルを入れ、

さらにぷちぷちで覆ったり、晴れた日に車の中で放置したりして温度管理しました。

 

 

③24時間放置(※)し、なめて酸っぱくなっていたら完成です



 なめたくない場合は、においで判断しましょう。パンやお酒のような発酵臭がすれば

 OKです。 水道水を足して、500mlにしましょう。

※1週間放置する方法もあるようです。

今回私は24時間ずっと保温することができなかったので、1週間放置しました。

発酵時はガスが発生しますので、フタは緩く閉めましょう。

 

 

さいごに

今回はえひめAIの効果や作り方を解説しました。

私はこのえひめAIを霧吹きで葉に吹きかけたり、液肥のように使ったりすることで

おいしい野菜を作っていきたいと思います。

皆さんもぜひ、えひめAIを作ってみてはいかがでしょうか。

それでは次の記事でお会いしましょう!